2010年1月18日月曜日

ゲームには世界の原理が現れる



当たり前だけど、樹里亜ちゃんは負けちゃいました。

まだセオリーも技も知らないし、キャリアも違います。マスターは、

大事な物はしまってから作業するでしょ?例えば、





競り合いする前に大事な玉はしっかり囲ってる例を見せながら、

ゲームというよりは、暮らしの常識を説きます。

「もう1ゲーム、やってみようか?」

樹里亜ちゃんは、やめたい、と言いだす様子はありません。



もう1度、最初の形へ。






最初の並べ方がすぐわかる方法を教えてあげる。


5種類もある3段目。すぐわかるコツがあります。



この紋章は、動かし方。

ここで、動かせる向きの数に注目。

左の1方向から、2、5、6方向、真中は8方向全部OKの玉。
動かせる向きの少ない順に並んでいます。

右半分も同じ。これを知ってれば、並べ方は楽勝!

1番上は、白い風をずらりと並べればいいだけ。



2段目が、ちょっとまぎらわしいですね、とお母さん、なかなかの突っ込み。

暗記するしかないんですか?「核が左。火が右。」


まあ、そうなんですけど、と前置きしてから、

マスターから、ちょっとした「神話」のはなし。


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太古の昔、

人間の世界にプロメテウスの宝「火」が持ち込まれて以来、

「危ない」が前提の「火」は右手で扱うもの。

たいまつもそう。今のライターもそうですね。

右利きが多い人間の、何となくできた暗黙の常識。

これが「火が右」の根拠だと思えば、わかりやすくないですか?



ゲームのはなしになぞらえながら、ちょいちょいマスターが口にする、

現実の人間世界のセオリーやエピソード。なぜそんなことができるの?というと、



マスターは、
このゲームには、人間世界の物理が投影されるんです。
 日本のチェスは、言ってみれば、

ミニ世界。



と断言しました。
 
 
 
それは、このおもちゃが実は何なのか、という、究極の本質。

 
 
 
 
それからいっそう、お母さんは、
 
妖しく深い日本の文化「モデル世界」の要素、駒の意味に興味がわいた様子。
 
ほとんど懐疑的、だとは思いますけど。
 
 
楽しそうに駒を触る樹里亜ちゃんを相手に、2回目のゲーム。その一方で、
  
 

 
お母さんを相手に、駒の深~い意味のはなし。
 
ミニ世界の8つの駒がシンボルとなっている、
 
人間世界を形成する
大切な「もの」(=)のはなし とは、





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ひと口、深いりCafe

*将棋の達人たちの不思議な習性

 「こういううるさがたは、相手にしないのが世渡りのコツ。」
 ついこの間、本で見たばかりのフレーズです。

 人生論の本じゃありません。プロ棋士の詰将棋の本の解説部分です。
 玉の背後を馬が守っている。それに活躍されると厄介なことに、という内容の問題。

 将棋の本で、プロの解説を読んだことがありますか?

 将棋の番組で、プロの解説を見たことがありますか?

 ゲームの解説をしているはずが、

 「足元を固めないとうまくない。世の中もそうです。

 とか、はなしが人生論にとぶことが珍しくないのです。

 それには理由があります。



 将棋ゲームをしている人は、実は何をしてるのか?

 それは、基本形モデルを通して、世界の条件の中での成功法則を追究。

 自ら、ただのゲームの熟練者、勝ちたいだけ、と思っているかどうかはともかく、

 彼らは、ミニ世界による世界の因果、道理の追究に1番近い人たち。

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弘前市, 青森県, Japan
蛍の駒。ふだんはチェスの駒としてがんばっている。

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