2010年1月18日月曜日

なんという魅力

その家族は、喫茶店に立ち寄りました。 はじまりは、ただそれだけ。

信之さんは、祖父と、妻と娘を座らせて、

ご注文は? コーヒー3つと、りんごジュース1つ。





飲み物ができるまで、少し時間があります。

6歳の樹里亜ちゃんは好奇心旺盛な女の子。席を立って店の中を見て回ります。
 
 
 
 
マスターは、樹里亜ちゃんの、おじいちゃんが近づいたら逃げるような動きが
 
ちょっと気になりました。




 
 



カウンターに置いてあった、奇妙なインテリア。

樹里亜ちゃんの目はそこにくぎ付けになってしまいました。




まほうじゅ(真宝珠)

標準モデル

*まほうじゅは、知的所有権に登録済みです。 (第149249~第149251)
画像等、商用に無断使用した場合、 請求が発生する場合があります。

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駒の大きさは: リング部分が「指輪くらい」。

ボードの大きさは: ボードは何種類もありますが、およそA3くらい。

喫茶テーブルに置いた時、手前にコーヒーカップを置ける大きさです。
そのためにも、使う時はこのように、横長に置きます。


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母のクリスティさんは、樹里亜ちゃんの近寄ったものを見て、あわてました。

「触っちゃだめだよ!」目が青いのに、きれいな日本語です。

このチェスの駒を、純金の貴重品かと思ったらしいのです。

「指輪かと思いました。」  

それくらいの大きさに作りましたからね。






純金?指輪?まほうじゅの駒


駒は1セット中40個。
名前は、単純に、デザインの見たまんまになっています。
名前とデザインに注目して、なるほど、と思ってもらうのが狙い。


 玉(ぎょく)

 純粋な“珠玉”をかかげています。

 入り数:2




 火(ひ)

 燃えたぎる炎の模様です。

 炎が車輪を描いて見えることから、火車(ひしゃ)と言うこともあります。

 入り数:2






 核(かく) 
 
 核分裂の感じをデザインにしています。

 入り数:2





 金(きん)

 全体、金色です。

 入り数:4






 銀(ぎん) 

 本体が銀色です。

 入り数:4






 蛍(けい)

 目とおしりの光、ホタルのデザインです。

 入り数:4






 鏡(きょう)

 
かがみをかぶっています。

 入り数:4


 



 風(ふう)

 描かれる前の白紙の色で無色な空気を表現しています。

 入り数:18






樹里亜ちゃんはこれがどうにも気になる様子。「見てるだけ」と言って、離れようとしません。
 
「ごめんなさい。女の子なのにチェスに寄って行くなんて・・・。」
と お母さんが言えば、
 
「いいえ。ふつうです。女の子でも興味あるでしょう。指輪みたいだし。」
と応えて微笑んでいます。
 
 
まほうじゅとは何か?基本的にはゲーム。

ターゲットは、まず、子供。自然なことです。
 
それにしても、男の子以上に、女の子にウケがいいのが特徴。

宝石みたいなデザインの効果か、女の子が熱心に見てるケースが、
 
今までも、格段に多かったと思います。

 
将棋なのにこんなことができるのは、うちだけ。
 
 

 
 
そしてマスターの思っていたこと。
 
 
実は、「将棋に男の子」の組み合わせでも、なかなかこうはいかないものです。

私も、カラフルなおもちゃばかり好きな子でしたから。
 
父が勧めなければ、将棋に関心が向くことはなかったかも知れません。
 
今はわかる。内容が濃くて面白い。だけど、

いかんせん、地味。こんなにも目を引く華やかさがないのは、なんとも、惜しい。
 
そう考えたら、アピール力、何倍あるんでしょうね?

 
樹里亜ちゃんは、いろんな角度から観察し続けています。

 
 
樹里亜ちゃんに、マスターは優しく問いかけました。

「じゃあ、こっちも、見てごらん?お好みのもの、あるかな?」
と、手で少し奥を示します。

お父さん、おじいちゃんも何ごとかと寄ってきて、4人で奥へ。



そこには、広大な宝石店?と思ってしまうような光景。






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ひと口、深いりCafe


標準モデル

創作を始めた当初からの、マスが赤と黒のデザインを総じて「標準」と呼んでいます。

単に「標準モデル」と呼ぶこのボードは、創作以来の最も古いデザインですが、

マスを囲む幾何学風の枠もオリエンタルでミステリアスなムードを出してる、と

今も特に人気が高いようです。



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自己紹介

自分の写真
弘前市, 青森県, Japan
蛍の駒。ふだんはチェスの駒としてがんばっている。

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